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「ジャパンカップ全国犬ぞり稚内大会」で疾走する犬ぞり=22日午後、稚内市
国内有数の規模の犬ぞりレース「ジャパンカップ全国犬ぞり稚内大会」が22日、稚内市で開幕した。昨年は雪不足で中止となり、2年ぶり39回目。道内や岩手県などから約60チームが集まり、強風で雪が舞う中、犬ぞりで雪原を力強く疾走した。
4~80歳がエントリー。大会最初の2頭引きレースでは、遠ぼえしながら並んだ犬が合図とともに勢いよく飛び出した。乗り手は「ゴー!」と声をかけ、観客の声援を受けながら1キロを走り切った。
犬ぞり歴30年を超えるという札幌市の会社員山田悦子さん(49)は別のレースに愛犬6頭と参加。「向かい風で大変だったが、リーダー犬が立派だった。やっぱり楽しい」と笑顔だった。
大会は、映画「南極物語」に出演したタロ、ジロ役の犬が稚内市に送られたことをきっかけに1984年に開始。23日までの2日間、6頭引きレースや、スキー板を履いた人を引くレースなど計11レースが行われる。