室蘭市は、室蘭港の既存港湾施設の活用による洋上風力関連産業の拠点化に向けた取り組みを進める。崎守ふ頭や祝津ふ頭で民間所有地の取得やガントリークレーンの有償譲渡などを進めるほか、関連部材の取り扱いに必要な地耐力強化などについて、利用事業者との連携や関係機関との調整を行う。
洋上風力関連に特化した港湾施設使用料の設定も検討するなど、さらなる増収と地域経済の活性化を図る狙いだ。
室蘭港は洋上風力発電の建設拠点となる基地港湾に指定されていないが、崎守ふ頭が洋上風力発電の入札「ラウンド2」の「秋田県八峰町、能代市沖洋上風力発電事業」で使用されるほか、大手ゼネコンが自己昇降式作業台船(SEP船)の拠点港として活用している。また、祝津ふ頭では浮体式基礎の技術開発拠点となるなど、作業船や風車の事前組み立て・積み出しの拠点にも選ばれている。
今後、崎守ふ頭第6バースのコンテナ船寄港が休止するのを受けて、ガントリークレーンの有償譲渡によるリユース先を模索。鹿児島県川内港への移設に向けて、港湾管理者である同県と調整している。これらにより、第6バース背後地を含めて一体的に活用した拠点構築を目指す方針。
洋上風力関連での土地取得などに対応できるよう、洋上風力事業に特化した新たな特例料金の設定を検討している。現状の使用料よりも増額となる見込み。関係者間での調整を進めて室蘭港の利用推進を図るほか、基地港湾指定を受けた場合には国直轄事業による港湾整備も別途想定する。
11日に行われた市議会経済建設常任委員会で概要を説明。市は崎守ふ頭でのニーズが具体化してきたとして「洋上風力産業の拠点化へ各施策を進めて、一層の増収と活性化を目指す」としている。
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2024/12/12 05:00室蘭
「洋上風力」特化に軸足、民間所有地の取得も 市、港湾施設整備へ
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2024年11月末 現在
室蘭市
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43,114世帯(-82世帯)
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43,691人(-59人)
23,925世帯(-8世帯)
伊達市
31,247人(-26人)
17,410世帯(-14世帯)
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