入賞した伊賀さん(右から2人目)と森さん(同3人目)。左は吉岡署長
国税庁主催の2024年度「税に関する高校生の作文」の表彰式が12日、室蘭・海星学院高校で行われた。同校の伊賀ももはさん(1年)が札幌国税局長賞、森舞雪さん(同)が室蘭税務署長賞を受賞し、2人に表彰状が贈呈された。
「税を考える週間」の一環として、毎年行われている。同校では毎年1年生の夏休みの課題として取り組んでいるという。道内では3582点、室蘭税務署管内では37点の応募があった。
伊賀さんは「たばこ税は本当に必要か?」と題し、たばこの健康リスクと税収の関係から、たばこ税の是非について論じた。受賞に当たって「高く評価され驚いた」と話し、「一つ一つの税について『このままでいいのか』と議論されていく様子を見守りたい」と思いを語った。
森さんは「税について」をテーマに、少子高齢化による税収の安定性や公共サービスの持続性への影響を取り上げた。書き進めていく中で「税は大切なもの」と考えるようになったという。「社会に出たときは、税の使い道や必要性について考えながら生活したい」と抱負を述べた。
同署は今年7月、同校で税について解説する「租税教室」を開講。2人はそこでの学びも取り入れながら、それぞれが調べた成果を書き上げた。
表彰式には同署の吉岡鮎美署長らが訪れ、2人に賞状と記念品を手渡した。