表彰状が贈られる菅野さん(左から2人目)と小林さん(同3人目)
文化の日の3日、室蘭市内では市功労者や青少年、青少年育成、芸術文化、生活文化伝承、スポーツの各分野で功績を残した個人、団体への表彰式が、中央町の室蘭プリンスホテルで行われ、受賞者は各分野へまい進する思いを新たにした。
■市功労者
市功労者表彰は、飯渕義久さん(73)=公益功労(保健衛生)=、菅野三知博さん(75)=公益功労(消防防災)=、小林俊光さん(72)=教育文化功労(教育)=の3人が受賞した。
表彰式では、青山剛市長が欠席した飯渕さんを除く受賞者2人に感謝状などを贈り、持続可能なまちづくりへの協力を呼びかけた。
来賓あいさつに続き、菅野さんは「自分ができる防災活動に全力で取り組む」、小林さんは「諸先輩や保護者らに支えられて職務を全うできた」とそれぞれ述べた。
■青少年・育成
青少年団体活動者表彰は12個人、優良勤労青少年表彰は6個人、青少年育成者表彰は2個人が対象。
南川ほのかさん(13)=東明地区青少年健全育成推進協議会所属=が代表して「地域や関係者の温かい支援があってこその受賞。きょうの喜びを忘れず、地域のためにこれからも活動を続けていく」とあいさつした。
■芸術文化
芸術文化功労賞は音楽家・立野了子さん(87)、芸術文化奨励賞は室蘭混声合唱団(石塚寛昭団長)が受けた。
代表してあいさつに立った立野さんは音楽の父・バッハの言葉を引用して「音楽は世界語。翻訳される必要はない。きょうの受賞を糧として、室蘭の音楽文化の発展へ、さらに研さんと努力を続ける」と決意を新たにした。
■生活文化
生活文化伝承者表彰は、創業126年を数える老舗菓子店・富留屋(中央町)の4代目・古谷公億さん(65)が受けた。
市内小学校で菓子作り教室などを開催してきたほか、地域に根付く伝統の技を伝えてきた。古谷さんは「和菓子は登録無形文化財となっており、和菓子文化に目を向けられる機会が増える。文化の伝承に努めたい」と述べた。
■スポーツ
スポーツ功労賞は1個人、スポーツ賞は11個人1団体、スポーツ奨励賞は1個人1団体。
堀井重克さん(70)が受賞者を代表してあいさつした。室蘭工業大学で居合道と杖道を指導していることを紹介して「若い世代が興味を持ってくれることはうれしい。受賞できたことは光栄。支えてくれた競技関係者の協力、支援に感謝したい」と話した。