一時滞在場所の室ガス文化センターに到着した倶知安町民
北海道電力泊原子力発電所の事故を想定して道が実施した「北海道原子力防災総合訓練」に合わせ、室蘭市と倶知安町は10月31日、泊原発から30キロ圏内にある同町からの避難者の受け入れ訓練を行った。訓練では避難手順などを確認し、万が一に備える体制の強化を図った。
訓練は同日早朝、後志地方西部を震源とする最大震度6強の地震が発生。泊原発が不具合を起こして停止し、原子力災害に至った―との想定で実施。倶知安町からは町職員4人、町民9人が参加した。
町民らを乗せたバスは午前9時ごろに同町を出発し、午前11時20分ごろには一時滞在場所となっている室ガス文化センター(幸町)に到着。この後、市と町職員が連携して避難者の名簿づくりや受け入れ先の室蘭プリンスホテル(中央町)の部屋割りを行い、同ホテルに町民を誘導して訓練を終えた。
参加した倶知安町議会議員の佐藤英俊さん(70)は「今回の訓練を通して、迅速な避難のために改善するべき点がないかを検証したい」と話した。