ワールドシリーズ開幕を前に、取材に応じるドジャース・大谷=24日、ロサンゼルス(共同)
【ロサンゼルス共同】米大リーグで25日(日本時間26日)に開幕するワールドシリーズに、初めて挑むドジャースの大谷が24日、ロサンゼルスの本拠地球場で取材に応じ「いよいよ始まるなと、興奮している気持ち。プレーできる喜びをフィールドで出せたらいい」と意気込みを語った。
ナ・リーグを制したドジャースとア・リーグ覇者のヤンキースによる東西の名門対決は、43年ぶり12度目。日米が注目する好カードに臨む大谷は「1年の集大成として、自分自身の野球人生の一つとしても(ワールドシリーズ制覇は)大きい。このシリーズを勝って、最高の終わり方ができればと思う」と悲願の頂点への決意を口にした。
第2戦で先発する山本は「ワールドシリーズは初めてなので、すごく楽しみな気持ち。全力で投球できたらと思う」と抱負を語った。
ヤンキースは第2戦に左腕ロドンが先発登板することが決まった。
◆―― 今までは見る側で悔しさ 大谷の一問一答
ドジャースの大谷はゆっくりとした口調で抱負を述べた。
―自身初の大舞台。
「今までは見る側で、悔しい思いをしていた。どれだけ冷静にプレーできるか分からない。勝てば何でもいい。有意義なアウトならオッケー。ファンの人たちの歓声や熱気を楽しみにして、力に変えて頑張りたい」
―ヤンキースの主砲ジャッジの存在は。
「歴代でもトップに入るような選手が、この時代にヤンキースでプレーしているのが特別。野球をプレーしてもらっていることに一ファンとして感謝したいし、一緒にプレーできることに感謝」
―2009年のワールドシリーズでは、松井秀(ヤンキース)が活躍。
「直接会ってそこまで話したことはない。だからこそ画面の中の人。僕が少年の時に憧れていた選手。相当影響を受けた」
―ドジャースの強さは。
「層が厚い。けが人が多い中で出てきた選手がカバーする力は相当高い。マイナーから上がってきた若手もしっかりと育成されている印象。全部のバランスが素晴らしい」
◆―― いい姿を見せられたら 山本の一問一答
山本は穏やかな表情でワールドシリーズへの心境を語った。
―第2戦に先発。
「勝てるように、ベストな状態に持っていけるよう練習している。全力で投球できたら」
―6月のヤンキース戦は7回無失点と好投。
「全く別物。(相手の)メンバーも変わっているし、あまり関係ない」
―ジャッジの印象。
「すごく雰囲気がある。実績も実力も全て持っている選手なので、本当に素晴らしいと思う」
―名門球団対決で、日米ともに注目度が高い。
「ヤンキースは伝統のあるチーム。より一層注目度が高まる。こういう大きな舞台でプレーできるのは選手として幸せ。いい姿を見せられたら」
―ポストシーズンでの大谷の存在は。
「本当に心強いチームメート。いつもと変わらない姿でプレーしているので、見習うところがたくさんある」
―園田通訳について。
「園田さんは違う業界から入ってきたので、苦労がたくさんあったと思うけど、そうした姿を特に僕に見せないようにしていた。最後(頂点に立って)泣かせたい」