パリ五輪の陸上女子やり投げで金メダルを獲得し、地元の旭川市でパレードする北口榛花選手=13日午前11時6分
パリ五輪の陸上女子やり投げで日本選手初の金メダルを獲得した北口榛花選手(26)の凱旋パレードが13日、地元の北海道旭川市で行われた。市などでつくる実行委員会によると約4万8千人が集まり、次々に「おめでとう」と歓声を上げ、偉業を祝福した。
パレードがあったのはJR旭川駅前の歩行者専用道路「旭川平和通買物公園」の約1キロ。メダルを首にかけた北口選手はトラックの荷台部分に立ち、笑顔で手を振った。テレビを見て応援していた同市のアルバイト長井豊子さん(75)は「鐘を鳴らす姿が印象的。これからも頑張って欲しい」と興奮気味に話した。
市は同日、市民栄誉賞を授与。今津寛介市長が「榛花さんの笑顔が市民、日本中に笑顔を与えてくれた」とねぎらうと、北口選手は「みなさんの声援が力になった」と応じた。
北口選手は旭川東高時代にやり投げを始め、パリ五輪では1投目で65メートル80を記録した。北海道も10日、文化やスポーツで顕著な功績を残した個人や団体に贈る栄誉賞を北口選手に授与した。