園内にシカが侵入したとして臨時休園が続く北海道大植物園=4日午後、札幌市
札幌市の観光スポットでもある北海道大植物園(札幌市中央区)が、園内に雄とみられるシカ1頭が侵入したとして、1日から安全を考慮して臨時休園を続けている。4日も休園とした。園はJR札幌駅から南西約800メートルにあり、シカが夜間に園を出て市街地で目撃されたとの情報もある。
4日午後3時過ぎには、植物園のすぐ近くにある北海道庁の敷地内にシカ1頭が出没。共同通信記者も目撃した。札幌・中央署によると、角がある雄で体長約1・5メートル。旧本庁舎の前庭を走り回っていた。警察官が駆け付け、周囲に注意喚起し、道路に出て行った場合の危害防止に備えた。
園によると、9月30日午後、園内で若い雄とみられるシカ1頭が目撃され、翌日臨時休園を決定。園のフェンスを跳び越えて出入りしている可能性があるという。園は13・3ヘクタールの広さがある。
市環境共生担当課は「町の中でシカを見かけたら刺激しないように遠くから見守ってほしい」と呼びかけている。植物園はウェブサイト上で臨時休園のお知らせをしている。