たるに漬けこまれるキンキのいずし
今年もあと2カ月となった。年末に向けて伊達市南稀府町の中井英策商店(及川昌弘社長)で、伊達の名産品で約半世紀も愛される「キンキのいずし」の製造が本番を迎えている。従業員がキンキをふんだんに使い、重ね漬けの作業を行っている。
開発から今年で48年目、製法は変わらない。北太平洋のアラスカ沖で水揚げされたキンキの切り身と道産米のゆめぴりかが主原料。千切りにしたニンジン、ショウガをこうじとともに、たるで重ね漬けし、約3週間、発酵熟成する。
さらにマイナス190度で瞬間冷凍することで、キンキの細胞を壊すことなくドリップを抑えて食卓に届ける。くせのない上品な味わいが特徴だ。今後作業する人員を増やし、12月上旬まで製造のピークを迎える。1週間で750キロほどを漬け込むという。
道内などのスーパーマーケット、伊達市観光物産館、ネットなどで販売する。及川社長は「キンキは脂がのり、コメの出来もよくおいしく出来ている。年末年始の食卓にぜひ、いずしを並べてほしい」とPRしている。
300グラム2700円前後から販売している。問い合わせは同社、電話0142・24・2934へ。