船を造る現場を見て回る白蘭小の児童たち
室蘭市の基幹産業ものづくりを支える海洋・海事産業の役割を子どもたちに知ってもらう見学会が、祝津町の函館どつく室蘭製作所(本社函館市)で行われた。白蘭小学校(本田章校長)の5年生26人が、船舶を建造・修繕する現場を見て回った。
室蘭港海の日会、北海道運輸局室蘭運輸支局、北海道海事産業人材確保・育成推進協議会の3者が主催。バスで同製作所に到着した児童らは、大型の船舶を造る現場を順番に見学。同製作所の担当者が、部品加工や組み立てなどの詳しい工程や、海上輸送を支える仕事について分かりやすく解説した。
建造後80年以上が経過し、今も現役で使われている乾ドックでは、児童たちが全長200メートル、深さ11メートルの空間を見下ろし「すごい」と歓声を上げた。
岩倉虎太朗さんは「部品の加工現場でしか聞こえない音が鳴っていてよかった。船が好きなので、船に関わる仕事をしていることがすごいと思った」と目を輝かせた。