事業者がリコールを届け出た製品を使い続けて起きた重大事故が昨年までの5年間に558件あったとして、製品評価技術基盤機構(NITE)は「最新の情報を確認し、持っていた場合は不具合がなくても使用を中止してほしい」と呼びかけている。
NITEによると、2019年以降にあった558件のうち411件で火災が起きていた。人が死亡した事故が5件、重傷を負った事故が146件あった。対象製品は電動を含む自転車が最も多い128件で、バッテリーが113件で続いた。対象製品と気付かなかったり、気付いてもそのまま使い続けたりするケースがある。
愛知県の60代女性は23年6月、電動自転車で下り坂を走行中、ハンドルにロックがかかって転倒、左足に重傷を負った。電動自転車は後輪を施錠するとハンドルが同時にロックされるタイプで、突然走行中にハンドルが動かなくなる事象があるとして事業者が19年6月から無償点検や改修を実施していた。
NITEは登録できる製品は購入時にユーザー登録すること、使っていて不具合や違和感があった場合はその製品がリコールの対象でないか最新の情報で確認することが大切だと指摘。「リコール情報を見逃さず、事故を未然に防いでほしい」と強調した。
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2024/09/16 12:00社会
リコール製品の事故相次ぐ 「情報確認、使用中止を」
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