デンマークへ派遣される緑陽中と登別明日の生徒たち
2024年度登別市デンマーク友好都市中学生派遣交流事業に参加する、交流団の結団式が3日、富士町の市民会館で行われた。生徒9人と団長、引率教諭の計11人が小笠原春一市長や国際交流関係団体、保護者に意気込みを語った。
1990年開園の登別マリンパークニクスのニクス城が、デンマークのファボー・ミッドフュン市にあるイーエスコウ城をモデルに建設されたことが縁で、同市との交流がスタート。92年度から同市へ中学生派遣を続け、2007年に友好都市提携を結んでいる。
今年は8月8~16日の日程で、主に同市内でのホームステイを通じて、現地での生活を体験。同世代との交流や、イーエスコウ城、童話作家アンデルセンの博物館も見学する。
結団式で小笠原市長は「今の皆さんよりも3歩も4歩も大人になって帰ってくると断言できる。目標意識を持ち、途中であきらめることなく遂行してほしい」。来賓でのぼりべつ国際交流会の山口賢治会長も「とにかくびっくりすると思う。向こうの文化と触れ合って」とそれぞれ激励した。
団長を務める市民生活部税務グループの田中健太郎主査は「この研修事業が生徒たちの今、そして今後に有意義になるように精一杯努力したい」と決意を表明した。
全員が海外に行くのは初めてという生徒たちは「生活や文化の違いなど知りたいことがたくさんある」「デンマークの言語を身近に学んでみたい」などと抱負を述べた。
交流団は8日から10回にわたりデンマークの概要、英会話やプレゼンテーションを学び、現地の人が楽しめる歌や踊りの練習も行う。帰国後は6回の事後研修で研修成果や感想文をまとめ、10月2日に帰国報告会を実施する。