市民の思いをのせ、連続点灯1万3千日を迎えた測量山ライトアップ=1日午後8時20分ごろ、室蘭港フェリーふ頭
室蘭の測量山ライトアップが1日、連続点灯1万3千日を迎えた。室蘭ルネッサンス(濱中實理事長)が1988年11月にスタートさせた。関係者は室蘭市中央町の室蘭プリンスホテルで記念祝賀会を開催。35年余の歳月を振り返り「希望の灯(ともしび)が末永く続くように」と願いながら節目を祝った。
室蘭が鉄鋼不況や市の財政悪化、人口流出など危機にある中、市民一人一人が主役となるまちづくりを進める市民運動として始まった。
点灯の費用は市民の寄付で賄われており、1回4千円。寄付1万円で点灯3回分。寄付者からの結婚や出産への祝福、励ましや死別への哀悼の言葉(メッセージ)を室蘭民報などの紙面やホームページ(HP)に掲載している。
途中何度か、連続点灯が途切れそうになると、市民や地元出身の俳優安田顕さんら多くの人が善意を寄せて乗り越えた。6月26日から新LEDライトに切り替わり、一層まちを明るく照らしている。
祝賀会には同会のメンバーや関係者ら約120人が出席した。濱中理事長はあいさつで「市民、企業、団体、室蘭出身者、さまざまな人の協力があってここまで続いてきた」と感謝し、「明日からまた、長く続くよう協力をお願いしたい」と呼びかけた。
山岡達丸衆院議員の祝辞に続き、室蘭商工会議所の中田孔幸会頭のあいさつと発声で祝宴入りし、出席者は長年の歩みを振り返り、今後に向けていた。
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