共同記者発表でペルーのボルアルテ大統領(右)と握手する石破首相=17日、リマの大統領府(代表撮影・共同)
【リマ共同】石破茂首相は17日(日本時間18日)、ペルーの首都リマの大統領府でボルアルテ大統領と会談した。重要鉱物のサプライチェーン(供給網)の構築に向けた協力推進で合意。両国の戦略的パートナーシップ強化に向け、今後10年間の取り組みを明記した行動計画を採択した。
ペルーは世界有数の鉱物資源国で、銀や銅、亜鉛を産出する。首相は鉱物の安定確保に向け、経済安全保障面での連携を強化したい考えだ。
首相は共同記者発表で「国際秩序の維持・強化、エネルギー分野の協力拡大に向けた連携など、具体的な協力を進めていく」と強調。ボルアルテ氏は「2国間関係を前進させ、課題に共に取り組みたい」と述べた。
行動計画は「政治・外交」「経済」「防衛・安全保障」など5本柱で構成。首脳や閣僚級の対話促進や外務次官級協議の隔年開催、鉱業・エネルギー分野の投資に関する年次会合、防衛当局間の情報交換を盛り込んだ。
首相は会談後、政府専用機でペルーを出発し、20カ国・地域(G20)首脳会議が開催されるブラジル・リオデジャネイロに移動した。